薬丸岳さん。
Aではない君と。
親としての在り方を考えさせられるお話でした。
ページを捲る手が止まらない。久々の感覚でした。
美術館で昨日購入したマグネットのしおりとともに。
✳︎✳︎
7月は毎年、夫の仕事が忙しく、土日に帰ってくるのが難しくなります。
昨日のLINEで、俺がいないの慣れちゃったのかなって複雑に思う。と言われました。
慣れちゃった。といえばそうなるのかもしれないけど、私も子どもたちも言わないだけなんですよね。
10年ほど前、夫が長期の海外出張をしました。出張なので家族はついていけませんでした。
一年という約束だったけれど、2年になりました。当時、娘は5歳か6歳、息子は2歳か3歳だったもので、「えー。」という気持ちでいっぱい。
でも当時、夫は30歳か31歳で…色々な経験をまだまだしたかったのでしょう。
「一年だって聞いたから、頑張って来れたのに、あと一年なんて…」という私に「じゃあどうすればいいの?」と、夫は困っていました。
お父さんの存在を薄くしたくない。そんな思いでいっぱいで、私は娘や息子に夫の話をたくさんして、「お父さんがいなくて寂しいね、早く帰ってきて欲しいね」とたくさん話していました。
でもそのせいで、娘は不安定になっていたように思います。
なので、その時以来、「寂しいとか絶対に言わない」と心に決めました。
夫のためにも子供のためにも。
単身赴任も4年目ですが、この4年、一切寂しいと言ったことがありません。
子供たちにも。
でもなんか、昨日みたいに言われると、うーん…と思います。
寂しく無いわけじゃ無い。困らせたく無いから私も子どもたちも言わないだけ。と伝えました。
寂しく無いわけないのだから。寂しいって言ったって困らせるだけだし、どうにもならない。
「じゃあ東京に来ればいい」と言われても、建てた家があるし、子どもたちだって転校したくない。
だから寂しいなんて言えるわけない。
でもちゃんと寂しいって思っています。